音楽療法の原点②
週末セラピスト&時々シンガーのHitomi Oryです。
今日は、音楽療法の原点についてのつづきです。
音楽療法の原点①では、ピタゴラスによる音楽療法についてのお話でしたが、
今回は、マケドニアのスタイラに生まれた古代ギリシャの哲学者
アリストテレスが考えるもう一つの音楽療法についてのお話です。
紀元前550年頃から紀元前220年頃の古代ギリシャでは、演劇が盛んでした。
そして、その頃に生まれた”ギリシャの悲劇”といわれる悲劇の物語が沢山残されています。
アリストテレスは、人々がギリシャ悲劇を好むのは、
悲劇を見る事で自分の心が浄化されるからだと考えたのでした。
この悲劇の効果には、見る人が主人公に自分を重ねあわせて、
その主人公の心情の動きを自分の事のように悲しみ、苦悩に共感する事で
心の奥底の感情が揺さぶられ、涙を流すなどの感情を出す行為が何らかの浄化作用を持ち、
その結果、開放感が得られて癒されるのではないかと考えたのでした。
もともと生理的な用語でしたが、アリストテレスは、感情の解放による気持ちの浄化を
”カタルシス”と呼び、初めて精神に適用しました。
また、現在の精神医療において”抑圧された心理を意識化させ、
溜まった感情を取り除くことで症状を改善する精神療法”を指します。
心の鬱積した感情の浄化は恐れや憐れみの感情だけでなく熱狂の感情によっても起こると考え、
そして、人々が魂を興奮させるときにも、その後の心が浄めを受けたように
鎮められるのをアリストテレスは、発見をしたのです。
この理論は、”アリストテレスのカタルシス効果”や”同質効果”とも言われ、
音楽療法において最も重要とされる理論になるそうです。
また、アメリカの精神科医であるアルトシュラーの”同質の原理”の
原点にもなっているそうです。
人は、その時の感情を揺さぶられる体験や音楽によって同調させて感情を解放し
心の調和を回復させる事を無意識で知っているのかもしれませんね。
音叉セラピーは、音叉の共鳴という原理を利用してココロとカラダに
癒しを与えるのですが、米国音叉療法tuningforktherapy®は、地球の周波数でもある
自然黄金律で導き出されたピタゴラス音律の音叉で同調させるので、
優しくかつスピーディーにより癒しを施す事が出来るのです。
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